こんにちは、かねだです。
金融関連の書籍を読んでいて、よく出る「金利」ですが
何となく分かっているようで、しっかり理解できていなかったのですが
難しそうで苦手意識もあり、ずっと勉強せずにいました。
しかし今回意を決して、金利について書籍を読み調べてみました。
金利の全体像をつかむには、まだ時間がかかりそうですが
今回は「金利」の中でも、長期金利と短期金利についてまとめます。
長期金利と短期金利とは
ひとことに金利といっても、金利にもたくさんの種類や分類があります。
特に「長期金利」と「短期金利」の2つは、金融の世界ではよく目にします。
しかし実際、長期金利と短期金利を説明しろ。と言われると自信がない!と不安になる人が多いと思います。
私もこれまで、何となくわかっているけど、いろんな種類の金利があって
どの金利が何に関連する金利なのか、調べるのが大変そうで避けてきました。
しかし今回は意を決して金利関連の書籍を読むことに成功したので
長期金利と短期金利を簡単に分かりやすく説明しようと思います。
※わかりやすい解説を最優先にするため、厳密にいえば少し違う!ということもあるので、「こんな感じのイメージ」くらいの感覚で参考にしてください。
短期金利ってなに?
それではまず、短期金利ですが
「短期金利=政策金利」と覚えましょう。
さっそく「政策金利」みたいな難しい漢字が並んで、読むのをやめたいと思った方も安心して下さい。
これから説明していきます。
政策金利の「政策」という言葉は
「政府や団体、個人」が、公共的な問題について、とるべき「方針や目標」という意味です。
それでは、政策金利は誰の何の方針か?
それは、国の経済的な方針です。
どういう事かというと
国は政策金利をときどき変更することで、国内の景気をコントロールしています。
景気が良すぎると1991年の日本バブル崩壊のようになる可能性が高くなり
逆に不景気が続くと、失業者の増加や治安の悪化などに繋がります。
急激な好景気も長期間の不景気もどちらにも、大きなリスクやデメリットがあるのです。
そのため、国が景気をコントロールして、ゆっくり景気が良くなるペースに誘導しているんですね。
政策金利は国内の景気をコントロールするために、国が決める金利ということです。
国がコントロールすることで決まる政策金利とは違い
僕たち(世の中・市場)によって決まる金利もあります。
その一つが「長期金利」です。
長期金利ってなに?
長期金利とは、10年物国債の金利のことを指します。
それでは、これから10年物国債について説明していきたいと思いますが
その前に、国債とは?
という説明からすると
国債とは、国が発行する債券のことです。
国にお金を貸して期日になると、貸した元本と利息を受け取ることができます。
債券取引とは、債券(借金証明書みたいなもの)と引き換えに相手にお金を貸して、満期になると元本+利息分の得をする取引ですが
万が一、相手が期日までに倒産や破産をした場合には、貸したお金を返してもらえません。
そのため、お金を貸す(債券を購入する)相手によっては、返してもらえないリスクがあるんですね。
ただ、国債の場合には、お金を貸す相手が国なので、倒産や破産のリスクが低いのが特徴です。
貸したお金を、ほぼ確実に返してもらえる国債は安全性が高いので、確実に元本と利息が貰えます。
ほぼ確実にお金が増えるなら、みんなお金を貸したがりますよね。
そのため、通常は国債のように安全性の高い相手から債券を買う場合には、満期に受け取る利息は低くなります。
その理由は、安全で皆んながお金を貸したがる(国債を買いたがる)から。
これが、冒頭でお伝えした、「僕たち(世の中・市場)によってきまる金利」ということです。
国が決める政策金利とは、金利の決まり方に違いがありますね。
ちなみに、10年物国債の説明を簡単にすると
国債には、2年で満期が来る国債、5年満期の国債、10年満期の国債のように
満期までの期間によって種類があります。
そのなかでも、10年満期の国債の金利を長期金利の基準とすることが一般的なので
長期金利=10年物国金利と覚えておいてください。
さいごに
今回は短期金利と長期金利について、まとめました。
金利は複雑で、完璧に理解しようと思えば、膨大な時間を必要とするほど奥深いですが
まずはざっくりとしたイメージを掴むことが大事だと思っています。
これからも少しずつですが、苦手な金利について学んでいこうと思っています。
少しでも金利の雰囲気を掴む手助けになれば嬉しいです。